もう20年ぐらい前のことになるだろうか。
飯山学園がある飯山市はお寺がたくさんあるのが割と有名で。
「寺巡り遊歩道」なんてものが整備されていて、
飯山学園はその遊歩道沿いにあったりする。
休日になると多くの観光客が押し寄せて… なんてことはなくて、
温かい時期の天気の良い休日にぽつりぽつりと観光の方がいらっしゃるぐらい。
そんな飯山に遠方から観光で来られて遊歩道を利用されていた年配のご夫婦が、
園庭で遊ぶ子どもたちと職員と言葉を交わしたことがきっかけで、交流が始まった。
たとえば冬前に、温かい靴下なんかを見繕って送ってきてくださる。
「いつもありがとうございます、うけとりましたー」なんて電話して、
「そっちはもう寒いんでしょう」なんて他愛もないおしゃべりをする。
そんな交流も。
で、遠方なのに無理を聞いていただいて、お越しいただいたこともあり。
そんなご縁もあって、毎年お中元とお歳暮を贈らせていただいていた。
もらって困らないもの、ということで飯山のお米を。
9年前、ワタクシえんちょうが園長職を引き継いだ以降も続けて。
ここ2年ほど、その方からの贈りものが途絶えたことは気になっていた。
もうご高齢で、荷造りなんかが負担になったかな、ぐらいのことは職員さんと話したりはしてた。
先日、その方のご親族の方から連絡をいただいた。
もう高齢で、自分でご飯を炊くということもしなくなったから、というもの。
なんだか、自分の浅はかさで恥ずかしくなった。
だれかワタシをぶん殴ってくれ。
惰性になってたんだよ。失礼極まりない。
ここでこうして告白することが、これまた罪の意識を薄めようとしてるみたいな気がして。
あさましい。でも書いてしまった。
支援を受ける。
支援をいただいた方々の気持ちに想いを馳せる。
そんな方々の想いをちゃんと受け止める。
そういったことに対して、しっかりできてただろうか。
クラウドファンディングもそろそろ終了まで秒読み。
そんな時期になって、こんな自問をしているのも情けないが、
もう、すでに多くの方々が飯山学園に応援の気持ちを向けてくださっている。
そんな方々をがっかりさせないよう、これからしっかりやっていこうと思う。
https://readyfor.jp/projects/111275/announcements/255207
いくつになってもふんどしの紐を締めなおさなきゃって思うことが多い。
完成形になるときは来るのか?
えんちょう。